これは実際あったスキャンシーをつなぐとブザーが鳴らなくなるというトラブルケースです。
スキャンシーで2013モデル SEA-DOO RXT-X 260 RSを診断した後に、取り外した所、通常ならランヤードを差し込んだらなる「ピ、ピ」と言う始動音が鳴らなくなりました。
ただし、再度スキャンシーをつないでブザーチェックを行うと正常に音が出るが、また取り外すとまた鳴らなくなります。しかし、音が出なくなる以外は正常に診断することができます。
そのため、船艇個別の症状なのかを確認するため、すぐに2012モデル SEA-DOO GTI130で確認しました。
そうしたら、同じ症状が出てしまいました。これで船艇個別の症状ではない事が確認できました。
次に、スキャンシーの故障の可能性を考えマリンジェットや、ジェットスキーで試した所、正常に診断が出来、その後の動作にも問題がありませんでした。そのため、スキャンシーのハード面にも問題を見つけられませんでした。
そこで、ソフト面で症状を再現できないかをメーカーに確認してみましたが、回答は「したくても出来ない」との事です。
その後、更に細かく調べて行き、ついに原因を見つける事が出来ました。
原因は、スキャンシーと本体をつなぐコネクターの水濡れによるショートでヒューズが飛んだ事が原因でした。
別のSEA-DOOにコネクターを濡れていない事を確認した後、診断した所異常は見られませんでした。